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「ヘルメット紐付いてるんですね」

まだしている仕◯けですが、ここ数ヶ月の平日は、女性の方とペアで作業をすることが多いのです。
その方はDQのハッサンを女体化して標準体型にして目がカワイイ感じなのですけど
常にマスクをしていて、マスクをしていない姿は見たことが無くて、年齢は26、もしかしたら30代、もしかすると40代もありえる感じなのです。

前に一度よく喋る細身のおっちゃんが「おまえ歳いくつやねん」と女性の方に話し掛けていて、僕は「(おっ)」と両耳の受信感度を上げ聞く準備万端で待ち構えていたのですが、結局年齢のことはスルーされていました。

最初に数ヶ月と言いましたが、その間にその女性と話をしたのは、挨拶くらいなのです。
挨拶が話のうちに入るのかは分かりませんが(多分入らない)
向こうもこちらも挨拶だけは欠かさないのです。

いうても女性。荷物の波が途切れないとしても、何一つ言葉を交わさないというのはこちらも思うところがある。ストレスを与えているのではないかとか。
他愛のない話、挨拶意外の会話、そういうものがないと、とずっと思っていたのです。

そして今日(昨日)、作業も3時間半を経過し「(今日こそ何か喋ってみよう)」という展開に。
しかし、何を喋りかけていいのか分かりません。
きどにたてかけし衣食住
これは話題に困ったときの会話術として知られているやつ。
しかし、結構前に覚えたので記憶があやふや。
そんな時は相手を見てみる。
ローラーを挟んで荷物を積んでいる女性に目を向けると、なんとヘルメットに“紐”が付いているのが見えた。僕のヘルメットに紐は付いていない。付いていない人の方が多い。これだ。と思いました。

「ヘルメット紐付いてるんですね」

なんの変哲もない、他愛のない、なにも問題がない話題を僕は見つけた。あとは聞こえやすいボリュームと速さで口にして聞いてみるだけ。そう思いました。
荷物は途切れること無く流れてきます。
僕はなぜヘルメットに紐が付いているんだろうということについて考え始めた。
紆余曲折を経て、もしかしてカツラなんじゃないかという可能性に辿り着いた。
その女性はツインテールなのである。いつか僕は、髪の毛が黒いな、と思ったことがある。黒染めしただけなのかもしれないけど。
次に紐があるのが好き、無いと不安になるという幼稚園児的な理由なのでは、と。
それはそれで向こうからそう言って貰えると、そうなんですねwと会話が成立していいことだ。
僕は「ヘルメットに紐付いてるんですね」と喋りかけることが怖くなった。
なんの問題も無かったはずの話題が、可能性というフィルターを通り、その人が嫌悪感を抱くかもしれない話題になってしまった。

もう他の話題は思いつかなかった。ヘルメットの紐は失礼な質問なのだ。
思い切って聞いてみようかとも思った。会うとしてもまた一週間後、時が洗い流してくれるじゃないかと。
でも結局舌は動かなかった。
僕はまた女性に喋りかけることができなかった…




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